仕事の締め切りが少し続いていて、とはいえ1日に仕事する時間は4時間くらいだから日記を書く時間がないわけがないのだけどなかったのだから仕方がない。

朝、かなり血圧が低くて頭が痺れるような感触を味わいながらかろうじて小野寺の弁当を包む。すぐに布団の中に入って1時間半ほど寝てから仕事の続き。一応間に合った。余っていた味噌汁とご飯と煮卵と納豆で昼ごはん。貞久秀紀『具現』と江代充『切抜帳』が欲しいなと思って、amazonでは高騰してるけど出版社にはあるみたいだから神楽坂のかもめブックスで取り寄せようと思って神楽坂に行く。小野寺と待ち合わせて公園のベンチでお弁当を食べる予定だったけど、バイト先の電子レンジで弁当をあっためたら蓋が開かなくなったらしい、低血圧のまま気合を入れて開けようとしたけどどうにもならず、シュークリームがうまい喫茶店でパスタを食べる。
早稲田の図書館に行き、『決定版カフカ全集』の日記の巻を150ページくらいと山下澄人『FICTION06 黄金の馬車』を印刷。
コートの下に着る暖かいものがなくて、雨が降っていたけどセーターを買いに洋服屋に行く。乳首から上あたりがグレー、その下が茶色のセーターを持ってレジに並ぶと、おれの前にいるひとも同じセーターを持っている!まじかよもう被ってんじゃんと思いながらレジを見ると、今会計をしている人も同じセーターを買ってる!しかもなんだか揉めてるっぽい。クレームか。そこに男か女か分からないけどとにかく店員が来て、「一人につき30分ほどかかるかもしれなくて……」と言う。「一人につき」ということは、もうクレームをおれたちが入れるということが計算のうちに入ってるってことなのか。 しかも俺の前にはおれと同じセーターを買おうとしている人がいるわけだから、いまレジで揉めてるひとと合わせて合計1時間もかかる。二人連れの、ニット帽を浅く被っている若いヤンキーのような男が緑色の洋服を持って、「これにする?」とかなんとか言って、おれと同じセーターを買う人の前に並んだ。横入りか。たしかにコロナ防止で間隔が空いているとはいえ、一人30分かかるこの状況で横入りは死活問題だ。さっき30分かかると言いに来た店員はヤンキーには何も言わずニコニコしている。