九時頃起床。小野寺がバイトなので弁当を詰める。10時半まで布団。Amazon primeで見たい映画とアニメを探す。アニメは『2.34』『宇宙よりも遠い場所』。BBCのドキュメンタリー番組『氷点下で生きるということ』を見つける。

そうこうしているうちにお昼になり、昨日の晩ごはんの残り物にキムチと卵を加えてビビンバ丼風。『NO PROGRESS』の稽古映像をyoutubeにアップしつつ、早稲田小劇場どらま館で4月に行う本公演の美術の打ち合わせの資料を作る。

14時から、生西さんに呼んでもらった美学校の受講生の電話演劇を聞く。僕より(多分)年上の、男性(多分)の作品。面白いなと思いながら聞いたが、一度だけだったので内容を追うのに必死だった。
感想を言うが、すぐに脇道へ逸れていく。電話ということもあって異常に疲れた。でもそれは多分、本筋だけを喋るというありきたりさから解放されるために力を使っているからでもあると思う。芸術的井戸端会議になるためには、些細なことに反応するアンテナを常に張っていなきゃいけない。力を抜くと本筋に収縮してしまうんだろう。

夕方、『NO PROGRESS』のメンバー数人と早稲田へ。劇場の方がご紹介してくれた舞台監督の方にお会いし、美術のプランをあれこれ話す。とてもいい人で、残念ながら公演日はスケジュールが埋まっているらしかったけど、いつか一緒に作れたらいいなと思った。
神楽坂でのバイトを終えた小野寺と合流して、ロビンと三人で閉店間際の武蔵野アブラ学会へ。野菜と麺大盛り。

行き帰りの電車の中で、水中書店で買った『横尾忠則 創作の秘宝日記』を読んでいた。夢の内容と現実がごちゃ混ぜになってて面白い。病気のことは大抵現実、面白いことは大抵夢。
おれは普段あんまり夢の内容を覚えていないのだけど、作品を作り始めると、夢が鮮明になってくる。今は稽古してるから、どんどん鮮明になってきている。去年は寝ぼけたまま小野寺に夢の内容を言って、メモしてもらっていた。
横尾忠則には、もう「作品の作り始め」なんてないんだろうな。

というわけで、横尾忠則に触発されて久々に日記。
修論を書き終わって、自分には批評はできないなと諦めた。でも日記でなら、自分が好きな作品について書けるかもしれない、という予感。
日記は自分を素材にして書くものなので、批評よりもいくらかやりやすそう。